2006年7月28(金)
スパイと海賊


邦画のCMで「海賊よりも・・・スパイよりも・・・」というのがあり、思わず噴出してしまいましたが、そのメジャーな2作品を観てきました(笑)




電話で銀座の劇場に問い合わせたら、まだ座れると言うので、それを信じて30分前に行ったら外まで続く長蛇の列(笑)
あきらめて帰ろうかと思いましたが、ためしに有楽町駅前の小さい劇場に行ってみたら、そちらは空いていました。
最終的には満席になりましたが、意外に年寄りのお客さんが多かったです。

ミッション・インポッシブル3はやはり1作目を超えることは到底出来ませんでした。
むしろなぜあんなに1作目が魅力的だったのか、改めて考えてしまいました。
結局デ・パルマ作品だったからなんですね。
デ・パルマの作品には独特の気品が備わっていることに、今更ながら気付きました。
ヨーロッパが舞台であることも関係していたのか、心地よい「甘さ」が漂っていた。

2作目のジョン・ウーのは酷かった・・・
最初から最後までリズムの変わらない原子音楽をウォークマンで聴かされているようで、知性をまったく感じさせませんでした。

今回の3作目は、それよりずっとましでしたが、1作目には遠く及ばないです。
「中の上」といった出来で、ほどほどに面白い・・という程度の作品です。
暇なら見てもいいかな?というくらい(笑)

ストーリーはいつもと同じパターンで、そろそろ飽きられるのではないか?と心配になるようなものです。
家族愛という新しい視点を取り入れたことに関しては、どうなることかと心配していましたが、まあまあのところでまとめてあります。

テレビシリーズからきているラロ・シフリンのテーマ曲はやっぱりいいですね。
半分くらいはこの音楽でもっているような感じです(笑)
ザ・プロットっていいましたっけ?
あれが流れるシーンが用意されているんですが、名曲ですね。

いずれにしても、このシリーズはもうこの辺で終わりにした方がいいのではないでしょうか?

Mrs.COLKID談「先が読めて面白くなかった」




「海賊」の方はというと・・・

こちらも同じようなものですね。
「中の上」です(笑)

そもそもなぜこのシリーズの続編を作ることになってしまったのかが不思議ではあります。
1作目が予想外に受けたので、続編をあと2本作ろうということになったのでしょうが、その真ん中にあたる本編は、要するに「つなぎ」であり、一番中途半端な立場にあるわけです。
この映画は、その「つなぎ」の役をちゃんと果たしており、見事なほど完全に尻切れトンボで終わってしまいます(笑)

こちらは予備知識なしで見ていたので、「ずいぶん長い映画だなあ・・」と思っていたのですが、いきなり途中で「次回に続く」になってしまったので、さすがに「ふざけんな!」と叫びたくなりました。
いや、多分劇場中の人がそう思ったことでしょう。
終わったところでどよめきに近いものが起きました。
こんな子供じみた映画の続きを、来年まで待ってまた見ろというのか・・・!!

1作目は、ジョニー・デップのひょうきんな演技が受けただけです。
2作目を見ていても、ついに1作目のストーリーが思い出せませんでした(笑)
続編を何本も作るようなレベルの作品ではないと思います。

唯一の収穫は、オーランド・ブルームがどうやらましな俳優になりつつあるのがわかったことですかね。
多少ですがジョニー・デップの影が薄くなりました。

Mrs.COLKID談「不完全燃焼。ディズニーはやることがせこい」